脱出ゲームをリリースして約1週間が経ちました。感想など

先週の木曜日に「脱出ゲーム〜学生一人暮らし部屋からの脱出〜」をリリースして(正確にはiOSだけは少し前)、現在になりました。一応リンクを以下に貼っておきます↓

 

apps.apple.com

play.google.com

 

これまでのゲーム制作は割と自己満足の部分が強かったのですが、段々リリースすることなどにも慣れてきて、「人目に付くものを作って、評価されてみたい!」という思いになり、脱出ゲームを作ることにしました。

 

先に結果だけ書くと、現時点で

iOS 約3000DL: トリビア最高14位/アドベンチャー最高38位

Android 約500DL: 無料新着アドベンチャー最高13位  

 

こんな感じです。最初の2日で50DLしかされずに落ち込んでいましたが、3日目くらいから少しずつ伸びていき、ランキングにのってからは1時間に30〜50DLされることは珍しくなくなりました。正直、こんなに行くとは全く思ってなかったので驚きました。

 

ですが、現実は甘くないようです。簡素なグラフィック、セーブ機能なし、10分前後で終わるボリュームということで既にiOSの方ではピークアウトしており、トリビアカテゴリで言うと22位まで落ちてしまいました。(Androidの方は初動でバグがあったこともあり、修正後からじわじわ伸びていてピークを更新している感じですが、これももうじき終わるでしょう)

 

レビューでは、謎解き部分などに高評価をもらいつつも、「初めての脱出ゲームだから今後に期待!」というものが多く、かなり易しめに見られていたように感じます。仮に次回作を出すとすれば、少なくともセーブ機能かボリュームは改善しなければレビュアーを満足させられることはなさそうです。

 

それはさておき、今回出してみて、3Dモデルも作れない、絵も描けないという人間が作る脱出ゲームがどうすれば最低限ウケるかを考えてみました。大事な要素としては3つで、「謎」「操作性(UI)」「初動」です。

 

 

まず大前提だと思います。結局は謎が面白いかどうかということは脱出ゲームが評価される上で最重要かと。変に事前知識がいらず、無駄に記憶力を試すようなものでもなく、複雑すぎないが簡単すぎることもなく、答えを見て納得できる、、、といったバランス調整が肝ですね。なかなか全てを一から考えるのは難しいので、ある程度は「定番」となっているギミックを取り入れて(4桁の数字を入力とか)、所々に自分の色を出していくいうのが無難かと思います。ちなみに、謎があまり面白くなくても、グラフィックが良かったり独自の世界観を築ける場合も評価される気がします。が、3Dモデル制作などのスキルを必要とする分、多くの人にとってはこちらの方が難しいと思います。制作期間もかかるので。それらのスキルを脱出ゲーム制作のためだけに中途半端に磨くよりは、フリー素材を使ってしっかり謎解きの工夫を凝らしていくことに時間を割いたほうが有意義だと思います。

 

操作性(UI)

 

どのゲーム制作もそうですが、操作性が酷すぎるとそもそもプレイされないです。あまり評価されていない作品を見ると、謎解きやストーリー以前に「アイテムが見にくい」「タップできない」「広告と被っている」といったレビューがよく見られます。グラフィックや独自の世界観などで勝負できない場合や実績がない場合は、アップデートを待つこともなくアンインストールされてしまうので、ストレスを与えない最低限の操作性は必須だと思います。自分のアプリも、チープに見えるかもしれませんが、セーブ機能などを犠牲にするぐらいには実はUIに力を入れてます。結果的には、UIに関連した部分で低評価を受けることはほとんどなかったです。

 

初動

 

やはり人気のあるジャンルということで、「とりあえずリリースしよう」「あとでアップデートすればいい」といってリリースすると、不具合があったときに星1〜2レビューで指摘されてしまいます。その評価を覆すのはなかなか難しく(特に実績のない場合)、結果的にストアでの表示も星2とかになるので、新規の方が避ける要素となってしまうでしょう。逆に言えば、完成度を高めてしっかりテストしてから出すということに関して経験を積むには最高のジャンルということですね。ちなみに僕もAndroidの方は初動でかなり大きいバグを出してしまい、今でこそ多少持ち直してますがレビューは荒れました。

 

総括

 

今回はたまたまラッキーパンチが当たりましたが、それでも一定の評価を得られたことで精神的に少し余裕が出来ました。タイムラインを見てると色々な方々が何やらすごそうなことを言っているので焦ってしまう昨今ですが、「ほーん。で、そのアプリは3000DLされた?ランキング載った?収益は?」というキモすぎる謎の自信が生まれました。実際には脱出ゲームはダウンロードされやすくランキングにも載りやすいジャンルなので同じように評価は出来ないんですが、それでも数字を持つというのはかなり精神安定には効くみたいです。

 

ということで、もしこれを読んでいる方で脱出ゲーム制作に興味がある方がいれば、参考にしてみてください。